梅雨があけて夏になると、つるアイスバーグ の葉は毎年次々と黄色くなって落葉した。ノックアウト の葉はドライフラワーみたいにカサカサして斑になってしまう。
黒星病だ! 私はせっせと治療薬である サルバトーレ を撒いた。早起きして暑い中大変な思いで薬剤散布しても落葉は止まらない。涼しくなる頃にはすっかり葉を落とし、残った葉も元気とはとうてい言い難い。10月になって新しい葉が出てきて毎年ホッとしたものだった。
ある年、強風が数日続いた後 ノックアウトの葉がカサカサしているのに気付いた。
もしかして。。乾燥??
それからは夏の間は週末毎に、春や秋も、風が強くなる前や、晴天が続く時はたっぷりと水をあげるようにしてみた。すると。。
落葉しない!カサカサしない!何より弱らないから病気にも強い!そう。単に水切れだった!
こんな簡単なことに気づくのに10年くらいかかってしまった。バカ。バカ。バカ!
バラは黒点病に弱いという思い込みで全てを病気のせいにしていたのだ。水をあげるようにしてからは、つるアイスバーグは消毒をしなくても前程葉を落とさなくなった。調べてみると、根元の方の葉から順に黄色くなってきた時は水切れらしい。
ノックアウトも極めて元気になった。葉も斑にならない。そして、こっちの斑は薬害だった!ノックアウトは病気も害虫も ”ノックアウト” する程強いということからつけられた名前だからそもそも消毒なんて必要なかった。むしろ消毒には極めて弱いっぽい。ほんの少し消毒液がかかっただけでも葉が汚くなる。葉ダニに食べられた葉を取ってあげればそれで充分だったみたい。
ちなみにこのノックアウトは公園にも植えられるくらい強くて、多花性で1年中咲いてるうえ、可憐な花がめっちゃ好み!ブラッシングノックアウト(淡いピンク)とノックアウト(赤)を3株ずつ地植えしている。いつかサニーノックアウト(淡い黄色)も欲しいな。
コメント